- 製造:ドイツ エルンスト・ライツ
- 製造年:1949年〜1960年
- 製造本数:80019本
- シリアル:約601001-1750000
- 構成:4群6枚
- 形式:ガウスタイプ
- コーティング:あり
- 鏡胴:真鍮クロムメッキ
- 距離調整:回転ヘリコイド
- 最短撮影距離:1m
- 距離目盛り:メートル
- 絞り値:3.5 - 4 - 5.6 - 8 - 11 - 16 - 22
- 絞り羽根:10枚
- 無限遠ロック:あり
- マウント:L39
- フィルター:A36(カブセ式)
- レンズキャップ:36mm(カブセ式)
- フード:FOOKH(12505)
- 重さ:195g
ズマロン サンハンというLマウントのレンズで、シリアルナンバーからすると1952年製のようだ。
前期型と後期型があって外観が全く違うが、これは前期型で刻印はErnst Leitz Wetzlarだが、
Ernst Leitz GmbH Wetzlarの刻印もあるようだ。
エルマー 35mm F3.5の後継として作られたのだが、F3.5の方はウェットで柔らかな描写、
F2.8の方はドライでシャープな描写と言われているようだ。
ベレクの設計した35mmレンズは、テッサー型のエルマー3.5cm f3.5とガウス型のズマロン3.5cm f3.5の2種類だが、
ズマール5cm f2もベレクの設計である。
ブルー コーティング
わかりにくいが、レンズには薄くブルーのコーティングがかかっている。
ズマロンは小さいけれど、外装はクロームメッキ仕上げでズシリとした重さがあって、ミラーレスカメラでもバランスは悪くない。
この前期型のズマロンは、ズマールと同じA36というタイプなので、レンズキャップもA36の被せ式を使う。
絞りリング
絞りはズマールのような大陸式ではなく、一般的な国際式になっている。
距離調整は鏡胴全体が回転する回転ヘリコイドなので、絞り指標も一緒に回ってしまい、
逆に、絞りリングを回そうとすると、鏡胴全体が回ってしまうので使いにくいこともある。
距離目盛
距離目盛はマウント部に刻まれ固定されていて、フォーカスリングを回すと指標と被写界深度目盛が動くようになっている。
こういう構造なので、被写界深度は正面から見ないと確認できない。
Fuji X-E1 + Leica Summaron 3.5cm F3.5
X-E1にもバランスがよく、ブラックボディーに、シルバーのズマロンが引き立つ。
Leica IIIc + Leica Summaron 3.5cm F3.5
同時代のLeica Ⅲcとの組み合わせが最適である。
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