2022年4月23日

GIZMON Utulens

Fuji X-E4 + GIZMON Utulens

  • 型名GIZMON Utulens
  • レンズ:プラスチックレンズ1枚(非球面メニスカスレンズ)
  • 焦点距離32mm
  • 絞りF16 固定
  • フォーカスレンジ:1m〜無限 固定
  • マウント富士フイルムXマウント
  • サイズ:外径 60mm、厚さ15mm
  • 重さ約46g

お馴染みの富士フィルム「写ルンです」のレンズだが、「写ルンです」自体は使ったことがなかったので、
このレンズが初めてである。

以前の記事で「GIZMON Wtulens L」を取り上げたが、あれは「写ルンです」のレンズを2枚使って広角レンズにしているので、
この「Utulens」がオリジナルということになる。


GIZMON Utulens

このレンズ自体は「写ルンです」のレンズを樹脂製のレンズユニットに組み込んだもので、L39マウントのネジが切られていて、
L39-Fuji Xマウントアダプターに取り付けられている。
なので1セットだけ買えば、あとはカメラに合ったL39マウントアダプターさえ用意すれば、他のマウントのカメラでも使える。


樹脂製のL39マウント

レンズユニットが樹脂製というのは安っぽい感じがするし、L39ネジの耐久性も不安なので金属製にして欲しかった。


Leica III + GIZMON Utulens

もちろんレンズユニットはL39マウントなので、Leica III型やLMアダプターを介してMマウントのLeica CLでも使えるのだが、
樹脂製のマウントなので、あまり使わない方が良さそうだ。
特にLMアダプターを使うときは、このレンズをLMアダプターに付けてからボディに取り付けると、
力がかかってレンズのL39ネジが潰れてしまうかもしれないので、LMアダプターを先にボディに付けておくほうがいい。
それと距離計連動コロとの接触も気になる。

このような使い方はメーカーもサポート対象外としているので、ライカで「写ルンです」というキワモノではなく、
ミラーレスカメラで使う方が良さそうである。

描写は、こういうレンズなので逆光に弱くハロは盛大に出るが、順光ではしっかり写る。
「写ルンです」は観光や行事の記念撮影で使われる日常カメラで、逆光や斜光で撮ることは少ないので問題ないのだろう。
また、APSCサイズでの撮影では周辺光量落ちは弱いので、それを期待すると物足りないかもしれない。
このようなレンズというのは常時使うのではなくて、ソフトフォーカスレンズと同じように、たまに使うと効果的だと思う。

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