懐かしさということだけで手に入れた、1968年製のNikon F Photomic FTN。
安価なのでジャンク品かと思ったが、それほどでもなかった。
ただ、FTNのメーターは不安定である。
FTNは露出計不良が多く、アイレベルに比べると人気がないようだ。
Nikon Fが1959年(昭和34年)、Canon F1が1971年(昭和46年)なので、F1よりも一世代前の機種になる。
Canon F1と同世代は、同じ年の1971年に発売されたNikon F2である。
ただ、Photomic FTNは1968年(昭和43年)発売なので、Canon F1とは時期的に近い。
ライカM3ショックの後、一眼レフではアサヒペンタックスが先行していたようだ。
子供の頃にテレビCMで見たペンタックスのキャッチコピー、「ボーエンだよ、ワイドだよ」が記憶に残っている。
キヤノン、ニコンの一眼レフのCMは記憶にない。
キヤノンとニコンは一眼レフで出遅れていた。
キヤノンはさらに出遅れていて、ニコンFが報道関係やプロ写真家に浸透していた頃、まだ試行錯誤の状況だった。
やっとF1で追いついたが、すでに浸透したニコンのシェアを覆すのは難しかったようだ。
両機種の露出システムは対照的で、露出計をニコンはファインダーに、キヤノンはボディに組み込みTTL開放測光を実現している。
共に時代を代表するカメラで、F1は洗練された精悍さ、フォトミックFTNは無骨な精悍さを感じさせ、
フルマニュアル一眼レフの代表機種と言える。
2 件のコメント :
お早う御座います
今や2強の勇「Canon」様ですが〜
嘗てはレンジファインダー機からの模索だったのですね!
子供時代のCMもそうですが
比較的最近の「デジタルPENTAX」のCMも記憶がありますよ♪
2強ですね。
キヤノンもEOS以降は順調で、
今ではニコンを追い抜いているようです。
この2機種はキヤノンとニコンの一眼レフの原点ですね。
当時、選択肢にキヤノンF1とニコンF、F2があったのですが、
キヤノンFTbを使っていたこともあって、
三角帽子で露出計の使えるF1を選んだのですよ。
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