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2019年8月27日

森山大道:大阪+

「大阪プラス」森山大道

「大阪プラス』は文庫本より少し大きいサイズのコンパクトな写真集であり、
1995年から2006年にかけて撮影されたもので、平成の写真集であるが中身はどっぷりと昭和なのである。
厚さは4cmほどあり、すべて写真で埋められ文字は一切ないので、かなりの量のモノクロ作品が収められていて見応えがある。

分かる範囲でも十三、千林、梅田、北新地、大阪城、中之島、大正、鶴橋、難波、法善寺、道頓堀、千日前、戎橋、
新世界、西成、天王寺、阿倍野、堺東などの街が捉えられていて、都会の息づかいを感じる写真集であり、
時間と空間の記録でもある。
そういえば記録シリーズも「記録40号」まで発行されているようだ。

『二十歳少しまえのぼくの日常は大阪だった。その頃の大阪、その頃のぼくをいま思い返すと、
それはほとんど絵空事として瞼に映るばかりだ。当時若いぼくにとって、心の針はひたすら東京へと指しつづけていた。
そして現在、ぼくの心の針は再びぐるりと回転し、大阪の街々へと立ち戻りつつある。
それは、大阪に生れたぼくの郷愁であろう。ただ、レンズの向うに映る大阪の街頭は、
いまも相変らずしたたかで、いとも簡単にぼくの郷愁を裁ち切ってしまう』(森山大道)(帯文より)


森山大道といえば犬だ

森山大道氏といえば、荒れ・ブレ・ボケが特徴とされるが、
アサヒカメラやカメラ毎日でよく見た粗粒子でハイコントラストな作品に影響されて、高温現像などをしたものだった。

以前、森山大道氏が撮影している映像を見たことがあるが、コンパクトカメラを持って歩き続け、
そして被写体を見つけるとすかさず撮る、それが早いのだ。
歩くのを止めずに、どんどん撮っていく森山大道流なのだろう。

大阪生まれの森山大道氏が撮った大阪をみながら、撮ってみたい所を探すのもいいものだ。

森山大道オフィシャル
https://www.moriyamadaido.com