2025年6月13日

Fuji X-E5 雑感

Fuji X-E5

X-E5が発表されたけど、約25万円とX-E4の2.5倍の価格のようなので、こんなに高価になったら買えないなあ。
なんだか、100系やPro系とも似てきて、個性がなくなったようにも。
迷走するEシリーズのデザインと操作性かな。
Eシリーズ1号機であるE1のイメージを継続したのはE3まで、完全に別シリーズのようなデザインになったようだ。

以前の記事「もし、Fuji X-E5があるならば」と比べとどうなのだろう。
X-E5での、いい変更箇所や気になることもあるので書き出してみた。

  • 大きな追加機能は手ぶれ補正、このセンサーサイズだと必要なのだろう。

  • またまたグリップが復活、やっぱり必要なのだ。
    しかも今までの平たいものではなく、しっかり飛び出している。
    もう富士フイルムのカメラから、
    グリップがなくなることはないだろう。
    グリップレスはE4だけ。

  • 幅サイズ124.9mmは、E1とE4の中間ぐらいなので、持つのに丁度良さそう。

  • トップカバーはアルミ切削とアルマイト加工なので、これは羨ましい。
    エッジを立てるにはアルミ切削がいいのだろう。
    ニコンFはエッジを立てるのに普通の何倍ものプレスをしたので、コストがかかったらしい。

  • フォーカスモード切り替えもX100タイプで復活。
    使うのは
    MFレンズがほとんどなので、これはなくても良かった。

  • EVFはE4と変わらず、0.39型でファインダー倍率 0.62 倍なので残念、もっと倍率をあげて欲しかった。
    E4で唯一不満だったのが、このファインダー倍率 0.62 倍だった。

  • 液晶モニターは、やっぱり180度跳ね上がるんだ。
    これはやめて欲しかった。

  • Qボタンが微妙なところに、普通にモニターの横に並べられなかったのかな。
    E4のトップよりいいが。

  • 指標がドットのエンボスになったのはスッキリしていい。

  • いまさらだが、電気製品のような電源のON OFF表記は必要?
    電源レバーが12時の方向がOFF、1時の方向がONでわかるのでは。

  • ストラップ環が通常タイプのアイレットに戻ったのは大歓迎。
    E4のタイプだとストラップを探すのが大変だった。

  • 向かって右側にあった機種ロゴは、AF補助光ランプを置いてまでレンジファインダー風にしなくても、
    消すだけでよかったのでは。
    なんだかトイカメラのように感じてしまう。

  • センサーが4020万画素になったので、2倍と1.4倍のデジタルテレコンが付いて便利そうだ。

  • フィルムシミュレーションダイヤルとフィルムカウンター風の表示窓。
    ニコマートのフィルムカウンターは拡大レンズ付きだったが、これはどうなのか。

  • ISO感度のダイヤルがやっぱりない。
    フィルムカメラではフィルムを入れたときしかISO感度は使わないが、
    デジタルカメラでは露出の要素なので、独立ダイヤルが使いやすいと思う。

カメラのデザイン操作性は、ユーザーの意見を取り入れると、どんどん一般的なカメラになってくる。
ユーザーの意見が反映されない1号機が、一番個性が出るようだ。

いずれにしても、高価なカメラなので手も出せないが、EVFやISO感度ダイヤル、180度チルトモニターなど,
改善して欲しかったところが、そのままなのでE4でいいかなと思っている。

個人的な雑感

2025年6月10日

今でも現役 Fuji X-E1

Fuji X-E1

X-E1は、2012年11月にX-Pro1のクオリティを継承するレンズ交換式プレミアムカメラとして発売されたので、
約13年前のミラーレスカメラとなるが、今でも現役である。

正直、デジタルカメラが10年以上、故障もせずに使えるとは思ってもいなかった。

フィルム時代に使っていたキヤノンF-1は最近こそ、スローシャッターが調子悪くなってきたが、
20年、30年と故障もなしに使うことができた。

ミラーレスカメラは5年程度使えば故障して終わりで、よくて修理対応内の7年程度が限界だと想定していたので、
初代機のX-E1が、10年を超えて一度の修理もなく使えているのは驚きである。
もちろん、シャッター速度や露出の精度は落ちていると思うが、実用上違和感はない。
富士フイルムのフィルムカメラは知らないが、デジタルカメラの製品クォリティは良いようだ。


Fuji X-E1

もちろん、製品スペック的には最近の高スペック機種には及ばない。
発売当時でも、同時期(2013年6月)に発売のオリンパスPen E-P5に比べると、2周遅れのようなスペックだったが、
フィルムカメラに近い独特のUIと目盛りの付いたダイヤルで、フィルムカメラのレンズが似合うカメラである。

強力な手振れ補正が付いていた、OLYMPUS PEN E-P5のボディーキャップレンズセットが10万円前後なのに、
手ぶれ補正のないX-E1が9万円前後と、価格的には強気なカメラだが、
出遅れた富士フイルムとしては、Xシリーズの初代機は渾身の製品だったのだろう。


Fuji X-E1

当時使っていたオリンパスPen E-P5はマイクロフォーサーズなので、フィルムカメラのレンズを使うと、
焦点距離が2倍の画角になる。
つまり50mmレンズが100mmの画角にクロップされるので少し使いにくい。

X-E1はAPSCなので、フィルムカメラのレンズを使うと焦点距離が1.5倍の画角になる。
つまり50mmレンズが75mmの画角にクロップされ、中望遠でのストリートフォトを撮るのに都合が良かったので、
Fujiのカメラも使うようになった。

今はオリンパスのカメラは手放したので、富士フィルムのカメラだけだが、
使うのは、ほとんどフィルムカメラのレンズなので、この組み合わせに満足している。

カメラはスペックではない、ということを実感させてくれるX-E1なのだが、
写真を撮るという、フィルムカメラのような操作感なので、とにかく撮っていて楽しいカメラである。

2025年5月31日

FUJIFILM X half デジタルフィルム機?

FUJIFILM X half チャコールシルバー

フィルムのハーフサイズカメラは、35mmフィルムの一コマの半分のサイズで撮影するカメラだった。
35mm版のアスペクト比3:2の半分ということで1.5:2、これを2倍すると3:4というハーフサイズになる、
つまり縦型フォーサーズである。

このX halfもセンサーサイズには関係なく、3:4のフォーマットということなのだろう。

上部には露出補正ダイヤルとフレーム切り替えレバー、
そして素通しの光学ファインダーと3:4の液晶モニターというシンプルな構成。

Xシリーズのデザインを踏襲しているが、こういうコンセプトのカメラなので、
もっと遊び心のあるデザインでも良かったような気がする。

カラーは、シルバー、チャコールシルバー、ブラックで、画像で見る限りはチャコールシルバーが良さそうだが、
人気次第で、他のカラバリも作られるかもしれないかな。

ただ、実機を見ていないので分からないが、プラスチックボディで軽量ということなのでトイカメラぽく、
あまり持った時の質感や操作感には期待できないかもしれない。
それと10万円越えの価格になるようなので、微妙なカメラである。


Olympus PEN E-P5 「フォトストーリーモード」

2枚の縦構図の写真を組み合わせて1つの画像として撮影しする「2in1」と良く似た機能が、
現行機種にもあるのかもしれないが、オリンパス機に「フォトストーリーモード」としてあった。
連続して複数枚撮ると、その複数枚の写真を1つの画像にして組写真のようにしてくれた。

ただ、最初は面白くてよく撮っていたが、そのうち飽きてしまった。


Leica IIIc 光漏れ

「ライトリーク」「ハレーション」「期限切れフィルム」という撮影フィルターが追加されたが、
これはフィルムカメラの再現というよりも、ジャンクフィルカメラ、ジャンクフィルムの再現ということだろう。

普通は、整備されたフィルカメラで撮ると、デジタルカメラと同じように綺麗に写る。
ネガカラーでは少し発色に違いは感じられるが、リバーサルではほとんどデジタルカメラと変わらない描写である。

だが、今のフィルム写真のイメージは写真アルバムに貼られて褪色した写真や、
安価なレンズで撮られ色転びした写真なのだろうから、よく写らないフィルムカメラを探すより、
これらのフィルターのほうが手軽である。

けれど、今までのフィルムシミュレーションが主のXシリーズでは、簡単に撮影フィルターを呼び出せなかったが、 
X halfでは改善されているのだろうか。


Just one frame
フィルムのコンタクトプリントをデジタルスキャンして切り出し

「フィルムカメラモード」はやりすぎのような気もするが、このコンセプトだと必要なのだろう。
「フレーム切り替えレバー」を引くと、次のシャッターを切ることができるというフィルムカメラ感覚で、
あえて面倒くささを、ということなんだろう。

コンタクトシートも保存されるようだが、上の写真のようにパーフォレションが付いたまま、
一枚の画像として切り出せると楽しいのだが。

フレーム切り替えレバーを操作して「2in1」や「フィルムカメラモード」で写真を撮るのも楽しいと思う。
フィルムや現像代が高くなった今では、デジタルカメラでフィルムカメラのように撮影するというのも、
いい選択肢かもしれない。

2025年5月26日

Fuji X-E1に短いサムレスト

Fuji X-E1 + Pixco サムレスト

カメラを持ったときに右手の親指を固定させるサムレストだが、短いタイプが使いやすい。
X-E1に、元々取り付けていたサムレストは露出補正ダイヤルに当たるほど長いもので、
親指の位置が露出補正ダイヤル寄りになる。

けれど、この「Pixco サムレスト」だと、シャッターボタンの左端あたりに親指が来るので、
持ったときにすごく安定する。

最近のサムレストは上面がフラットになっているが、これは上に飛び出しているので少し目立つ。
けれど、最近のサムレストは長いものがほとんどで、この長さのサムレストは今はないので貴重である。
X-E1が発売された頃の商品だが、今でも600円程度で手に入るので物価高の今の時代にはありがたい。
取り付けは付属の六角レンチでビスを回してホットシューに固定するタイプだが、
初期の頃はこのタイプが多かった。

X-E4にも付けてみたが、Qボタンが押しにくくなって無理だった。
X-E4はこのようなものを付けず、そのまま使えということなのだろう。


フィルムカメラのレバーの位置

フィルムカメラでは巻き上げレバーがサムレストにもなるのだが、予備角を開いた状態で、
巻き上げレバーに親指を当てたとき、シャッターボタンの左側に親指がくることが多い。

やっぱりホットシューに近い位置に親指が固定される方が、持ったときに安定する。


FUJIFILM X half

先日発表されたFUJIFILM X halfはフィルム巻き上げレバーを模した「フレーム切り替えレバー」が装備されたが、
サムレストとして使えるのだろうか。
これがサムレストとして使い心地がいいのなら、X-E5にも装備して欲しい。

それにしても、富士フイルムは思い切ったカメラを作ったものだ。

2025年5月4日

Canon S 100mm F3.5のフィルターとフード

Canon S 100mm F3.5 & Leica FIKUS 12530

Canon S 100mm F3.5には内径34mmのフィルターネジが切られていて、
フィルターとカブセ式の純正レンズフードを取り付けることができる。
けれど、内径34mmは外径36mmとなり、ライカのA36と同じなので、
所有しているライカのカブセ式A36フィルターと「FIKUS 12530」を付けてみた。

こんなことをわざわざする人はいないと思うが、レンズよりもフード の方が高価というアンバランスである。


Canon 34mm平型フィルター

元々付いていたフィルターはキヤノンの34mm平型フィルターである。
キヤノンの旧型レンジファインダーレンズには、この平型フィルターが一般的だった。


Leica A36フィルター

今回付けるフィルターはライカA36のカブセ式フィルターで、先端はA36フードが付けられるようになっている。


Canon S 100mm F3.5 + Leica A36フィルター

Canon S 100mmにA36フィルター被せてネジで固定する。
元々、レンズの先端が黒塗装なので違和感なくバランスがいい。


Canon S 100mm F3.5 + Leica A36フィルター + Leica FIKUS 12530

このA36フィルターの先端にLeica FIKUSレンズフード を被せてネジで固定する。
何か物々しい感じでバランスが良くないようだ。
やっぱり純正フードの方がデザイン性がいいと思う。

いずれにしても、このようなオールドレンズはレンズフード を付けずに使うのが楽しいので、
こういう使い方をすることはないだろう。

2025年4月20日

3ヶ月目のTRIO チューナー

TRIO KT-7500

3ヶ月目のチューナー「TRIO KT-7500」だが、エージングが進んだのか、脳内補正が出来上がったのか、
いい音で快調に鳴ってくれている。
少しカサカサしていた音が、しっとりとしてきたようだ。
ジャンク品ということだったが、結果的に完動品で4000円というのはいい時代だ。

中古品は長期間使われていないだろうから、とりあえず電気を流してパーツを目覚めさせてやるということで、
2週間ほど外出時を除いて電源は入れたままにしていた。
機械製品は動かす、電気製品は電気を通すというのが、最上のメンテナンスということだろう。

これで徐々にザワザワ感が取れ、フワッと広がる艶っぽい感じの良い音になったようだ。

今はNHF FMを聞くことが多く、選曲することも少ないのでミュートはオフ、
MPXフィルターもステレオ感が少し損なわれるのでオフにしている。

NHK FMは民放FMとは違って、往年のまったりとした放送で、音楽のジャンルもクラシックから民謡までと幅広い、
これは公共放送ということで、昭和時代から変わっていないようだ。
とにかくFM放送を聴き始めた頃の雰囲気で、今でも聴けるのがいい。


TRIO KT-7500の内部

内部はどうだろうかと、トップカバーを開けて見ると、汚れもなくきれいな状態なので意外であった。
トップカバーはアンプのように放熱のためのスリットがなく、密閉型なので埃が入りにくいが、
ここまで綺麗なのは一度メンテナンスされているからだろうか。

チューニング ダイヤルとバリコンを連動させる糸も、痛みがなく新品のようだ。


TRIO KT-7500のバリコン

FM4連とAM2連のバリコンも見えるが、ケーブルも含めてあまり汚れていない。


TRIO KT-7500のFMアンテナ端子と同軸ケーブル

FMアンテナ端子の75ΩはF型端子ではなく、ねじ止めの直付けで5C-FB同軸ケーブルが接続できる。
いまはアンテナ接続ではなく、75Ωの端子にテレビのケーブルから分岐した5C-FB同軸ケーブルを接続している

最初は音出し確認のために4C-FBのアンテナケーブルを使っていたが、音が少し細く感じたのと、
高域が歪むようで気になったので5C-FBに変更した。
これで高域もすっきりとして、アナウンスの声も落ち着いた音になった。
1mほどの同軸ケーブルで音が変わるとは思えないが、これもフラシーボ効果かもしれない。

2025年4月4日

x761 * 片隅に






Fuji X-E4
Fujinon XF18-55mm F2.8-4
SILKYPIX Developer Studio Pro11

2025年4月2日

JBL 4312Aを上下逆さまに?

JBL 4311A

JBL 4310は1971年に発売された小型モニタースピーカーで、上にウーファーがあり、
下にスコーカーとトゥイーターというユニット配置になっている。
これはミキシングルームの窓の上など、高い所に設置することが前提となっているからで、
このユニット配置は4311でも同じである。

4312になって上にスコーカーとトゥイーター、にウーファーというユニット配置になる。


JBL 4312A

4312はホームユースを前提としているので、床置きのときウーハーが下になるようにユニット配置された。
けれど4312でも上にウーハーがくるように、つまり上下逆さまに設置する方が望ましいといわれることもある。

これは使用されている30cmコーン型ウーファーが、フルレンジユニットのような性格を持つためで、
クロスオーバー周波数が4310、4311、4312共に1.5kHzと高めに設定されていることや、
ウーハーの円周に沿ってスコーカーとトゥイーターを配置し、フレレンジに近づけていることからもわかる。

つまり4312も4310、4311と同じようにフルレンジユニットのような働きをして、
スコーカーとトゥイーターは補助的に働くのだろう。
4312Aはクロスオーバー周波数が1.1kHzと少し下がっているのでウーハーの性格も持つのだろうが、
YAMAHA NS1000の500Hzと比べると高いと思う。


JBL 4312A 逆さま

そういうことでJBL 4310を床に設置して使うときも、ウーハーは上のままにするのがいいそうだが、
かといって今使っている4312Aを逆さまに設置して使おうとは思わない。
ロゴが逆さまになるのが見た目にも不安定で落ち着かないのと、普通の置き方で不満のない音で鳴っているからだ。

ちなみに、最新モデルの4312Gでは640Hzになっているので、一般的なウーハーと言えるのだろう。

2025年3月29日

オンイヤー ヘッドフォン

ROSE DISTANT MOUNTAINとアシダ音響ST-90-05

昔から音楽を聴くのはスピーカーということで、ヘッドフォンやイヤホンはあまり好きではなかった。
イヤホンは耳に入る感触と、音が耳からではなく頭の中でいきなり鳴っているという聴こえ方が嫌いだ
ヘッドフォンは圧迫感と重さがいやで、どうしても使うことができなかった。

けれど、流石に夜遅くスピーカを鳴らせないので、ヘッドフォンを使うことになった。

使う前提として、ワイヤレスでなく小型で軽いこと、オンイヤータイプであること、オープンエア型であることで、
ROSE DISTANT MOUNTAINとアシダ音響のST-90-05を使っている。

あまり話題にならないが、解像の良い好み音で聴かせてくれる中国製のROSE DISTANT MOUNTAINと、
かなり話題になったが、普通にいいと思う日本製のアシダ音響ST-90-05である。

どちらも見た目だけで選んだヘッドフォンだが、カメラもオーディオも見た目の良さが一番大事なのだ。

今は、耳全体を覆うオーバーイヤータイプが主流のようだが閉塞感があって好きではない。
オンイヤータイプでオープンエア型は耳から音が入るようで、
また外部の音も聞こえるので、スピーカーに近い聴こえ方のように思える。

この二つのヘッドフォンの使い分けだが、
DISTANT MOUNTAINは抜けが良く、見通しの良いサウンドなのでポップスやボーカルに、
アシダ音響のST-90-05は中低域に厚みがあり重心も低く、サックスを気持ちよく聴かせてくれるので、
モダンジャズやジャズボーカルを聴くときに使っている。

週に一、二回程度と使用時間も少ないので、5万や10万円もする高級品はいらない。
ワイヤレスでもなく、ノイズキャンセルもないが屋外では使わないので、
このような1万円くらいまでの安価な製品で、自分好みの音が聴けたら十分である。

2025年3月25日

2025年3月23日

オールドレンズとフード

キヤノンSのレンズフード 、ズミクロンのレンズフード 、可変レンズフード

現在オールドレンズと言われるようなレンズは、レンズコーティングがされてないか、
コーティングされていても品質の良いものではなかった。
なので、内面反射が多くコントラストが低くなるので、レンズフードが不可欠だった。

絞りを開放にして逆光で撮ると、見事に白くなってしまうのである。


キヤノンS、キヤノンS、ズミクロン、ズマール、ズマロン、ジュピター

レンズフード はレンズの見た目も変えてくれるので、専用レンズフードが主流だったが、
35mm、50mm、90mmと画角に合わせてフードをズームできる兼用レンズフード もあった。

ジュピターやズマロンやズマールはレンズフード を付けずに撮るほうが、
オールドレンズらしい破綻が楽しめる。

オールドレンズの特性を出すには、レンズフード を付けない方がいいが、
ズミクロンはコントラストも悪くなくて描写もいいレンズなので、
専用フードを付けた方がいいかもしれない。

2025年3月13日

リマスターよりも時代の音

「パラダイス」フィービー ケイツ  1982年

フィービー ケイツ1982年の映画「パラダイス」は、ブルックシールズの1980年の「ブルー ラグーン」と、
1983年の「サハラ」を合わせたような映画、ん?「パラダイス」より「サハラ」の方が後?微妙な公開年。
とにかく海が砂漠、島がオアシスになり、アラブ風の男たちが絡むというアイドル女優映画。

上のビデオは「パラダイス」の主題歌で、80年代の曲としては珍しくバース(歌の前語り)から始まっているが、
このバースは1950年代のスタンダードにはよくみられた。
そしてバース部をビデオゲームのような音に乗せているのは、さすが1980年代らしい

この主題歌が懐かしくて、iTunes ストアからダウンロード購入したが、これが残念なことにリマスター版であった。
オリジナルの音がその時代の音なのに、なぜリマスターとか言って音を台無しにしてしまうのだろうか。

音圧を上げて、メリハリのある良い音に聞こえるようにするためなのだろうが、
音圧を上げるとダイナミックレンジが小さくなり、平坦にな音になってしまう。
音場を広げたり、解像感を上げると音像も変わってしまう。

やはりダウンロードしたリマスター版を聴くと音場が広がりすぎて、ボーカルが奥に引っ込んだように聴こえ、
上のビデオのような、80年代の前に押し出すような音には遠く及ばない。

とりあえず、イコライザーで調整して、オリジナルとリマスターの中間ぐらいにすることができて、
高音から低音までいいバランスで聴けるようになった。

今風の音に仕上げるため、今でもリマスター版がたくさん作られているが、
それよりもオリジナル性、時代の音を大事にして欲しい。