2025年6月10日

今でも現役 Fuji X-E1

Fuji X-E1

X-E1は、2012年11月にX-Pro1のクオリティを継承するレンズ交換式プレミアムカメラとして発売されたので、
約13年前のミラーレスカメラとなるが、今でも現役である。

正直、デジタルカメラが10年以上、故障もせずに使えるとは思ってもいなかった。

フィルム時代に使っていたキヤノンF-1は最近こそ、スローシャッターが調子悪くなってきたが、
20年、30年と故障もなしに使うことができた。

ミラーレスカメラは5年程度使えば故障して終わりで、よくて修理対応内の7年程度が限界だと想定していたので、
初代機のX-E1が、10年を超えて一度の修理もなく使えているのは驚きである。
もちろん、シャッター速度や露出の精度は落ちていると思うが、実用上違和感はない。
富士フイルムのフィルムカメラは知らないが、デジタルカメラの製品クォリティは良いようだ。


Fuji X-E1

もちろん、製品スペック的には最近の高スペック機種には及ばない。
発売当時でも、同時期(2013年6月)に発売のオリンパスPen E-P5に比べると、2周遅れのようなスペックだったが、
フィルムカメラに近い独特のUIと目盛りの付いたダイヤルで、フィルムカメラのレンズが似合うカメラである。

強力な手振れ補正が付いていた、OLYMPUS PEN E-P5のボディーキャップレンズセットが10万円前後なのに、
手ぶれ補正のないX-E1が9万円前後と、価格的には強気なカメラだが、
出遅れた富士フイルムとしては、Xシリーズの初代機は渾身の製品だったのだろう。


Fuji X-E1

当時使っていたオリンパスPen E-P5はマイクロフォーサーズなので、フィルムカメラのレンズを使うと、
焦点距離が2倍の画角になる。
つまり50mmレンズが100mmの画角にクロップされるので少し使いにくい。

X-E1はAPSCなので、フィルムカメラのレンズを使うと焦点距離が1.5倍の画角になる。
つまり50mmレンズが75mmの画角にクロップされ、中望遠でのストリートフォトを撮るのに都合が良かったので、
Fujiのカメラも使うようになった。

今はオリンパスのカメラは手放したので、富士フィルムのカメラだけだが、
使うのは、ほとんどフィルムカメラのレンズなので、この組み合わせに満足している。

カメラはスペックではない、ということを実感させてくれるX-E1なのだが、
写真を撮るという、フィルムカメラのような操作感なので、とにかく撮っていて楽しいカメラである。

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