フィルムのハーフサイズカメラは、35mmフィルムの一コマの半分のサイズで撮影するカメラだった。
35mm版のアスペクト比3:2の半分ということで1.5:2、これを2倍すると3:4というハーフサイズになる、
つまり縦型フォーサーズである。
このX halfもセンサーサイズには関係なく、3:4のフォーマットということなのだろう。
上部には露出補正ダイヤルとフレーム切り替えレバー、
そして素通しの光学ファインダーと3:4の液晶モニターというシンプルな構成。
Xシリーズのデザインを踏襲しているが、こういうコンセプトのカメラなので、
もっと遊び心のあるデザインでも良かったような気がする。
カラーは、シルバー、チャコールシルバー、ブラックで、画像で見る限りはチャコールシルバーが良さそうだが、
人気次第で、他のカラバリも作られるかもしれないかな。
ただ、実機を見ていないので分からないが、プラスチックボディで軽量ということなのでトイカメラぽく、
あまり持った時の質感や操作感には期待できないかもしれない。
それと10万円越えの価格になるようなので、微妙なカメラである。
Olympus PEN E-P5 「フォトストーリーモード」
2枚の縦構図の写真を組み合わせて1つの画像として撮影しする「2in1」と良く似た機能が、
現行機種にもあるのかもしれないが、オリンパス機に「フォトストーリーモード」としてあった。
連続して複数枚撮ると、その複数枚の写真を1つの画像にして組写真のようにしてくれた。
ただ、最初は面白くてよく撮っていたが、そのうち飽きてしまった。
Leica IIIc 光漏れ
「ライトリーク」「ハレーション」「期限切れフィルム」という撮影フィルターが追加されたが、
これはフィルムカメラの再現というよりも、ジャンクフィルカメラ、ジャンクフィルムの再現ということだろう。
普通は、整備されたフィルカメラで撮ると、デジタルカメラと同じように綺麗に写る。
ネガカラーでは少し発色に違いは感じられるが、リバーサルではほとんどデジタルカメラと変わらない描写である。
だが、今のフィルム写真のイメージは写真アルバムに貼られて褪色した写真や、
安価なレンズで撮られ色転びした写真なのだろうから、よく写らないフィルムカメラを探すより、
これらのフィルターのほうが手軽である。
けれど、今までのフィルムシミュレーションが主のXシリーズでは、簡単に撮影フィルターを呼び出せなかったが、
X halfでは改善されているのだろうか。

フィルムのコンタクトプリントをデジタルスキャンして切り出し
「フィルムカメラモード」はやりすぎのような気もするが、このコンセプトだと必要なのだろう。
「フレーム切り替えレバー」を引くと、次のシャッターを切ることができるというフィルムカメラ感覚で、
あえて面倒くささを、ということなんだろう。
コンタクトシートも保存されるようだが、上の写真のようにパーフォレションが付いたまま、
一枚の画像として切り出せると楽しいのだが。
フレーム切り替えレバーを操作して「2in1」や「フィルムカメラモード」で写真を撮るのも楽しいと思う。
フィルムや現像代が高くなった今では、デジタルカメラでフィルムカメラのように撮影するというのも、
いい選択肢かもしれない。
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